中島華映

──作者の紹介


中島華映さんは、人物画の制作を中心に活動されているアーティスト。
2016年に展示活動を開始してから、個展やギャラリーで数々の作品展示を行っています。
魅力的な人物画を描く中島さんについてインタビューして参りました。

 

──「鬼遊び」について

333×242㎜、和紙、アクリル 2019年
ー自由に漂い泳ぐ魚たちは、鬼の少女の憧れでした。
はじめは頭に鬼の角を生やした少女にしようと考えていました。
そこにもう少し「面白さ」が欲しいなと思ってふと思いついたのがこの「鬼遊び」という作品です。

 

──「人形劇」について
220×273㎜、和紙、アクリル、岩絵の具 2020年
ー小さな人形たちの楽しい人形劇がはじまりました。
 それらを操るのもまた、人形です。
まるでおもちゃ箱のような、「好き」を詰め込んだ楽しい作品をつくろう!と思って描きはじめたのを覚えています。
制作を終えた後、自分の中にあった一つの壁を突き破れたような気がしました。

 

──どのような作品を描いていますか


主に人物画で少女や女性を描いています。
最近は、人物にとどまらず手足のみの作品やひとならざるものを織り交ぜた作品にも挑戦しています。
絵には自分自身を投影することが多いです。
なりたかったけどなれなかった自分で鏡のような物。
絵には現実の縛りがなく水の中を泳いでいるような自由な感覚があります。


 

──制作活動を始めたきっかけは何でしょうか


落書きを友人にSNSに挙げることを勧められたことがきっかけです。
美大には通っておらず、普通の大学に通っていたので作品の展示なんて考えてもいませんでした。
SNSがきっかけで展示の募集に応募してみて、作品の展示をするようになり、
他のアーティストの方々からも色々と教わりながら制作活動を続けています。


──印象に残っている展示会や活動はありますか


第一回目の個展が感慨深いです。
落書きをしていて、なんとなく初めたことから個展をすることになって、夢の中にいるようでした。
個展のタイトルもそんな気持ちから「浮游する夢」としました。
同時期に東京のアートフェアにも参加していて、卒論とアートフェアと個展ですごく忙しかったです。
とても忙しくすごく大変でしたが、夢のような時間でじた。


──絵を描くことが好きになったきっかけはありますか


小さいころに人形遊びが好きでしたが、ある時自分で絵を描いて輪郭を切り取れば
オリジナルの人形ができると気付き、絵を描き始めました。
そこから徐々に絵を描くことが好きになったと思います。


──作品制作で意識していることはありますか


描くときにまず自分が楽しんで面白いと思えるかを重視しています。
作り手が楽しくなければ見る人にも伝わらないと思っています。
ただ、作品として見てくれる人がいることを意識し、自己満足だけで描いてしまわないよう気を付けています。


──今後の活動について教えてください


そもそも落書きから始まったので、今、作家活動していることが嬉しく思っています。
たくさんの方に楽しんでほしいし、自分自身も楽しんで活動を続けます。
是非、展示会も見に来てください!

 


中島華映 個展
「HANAE vs 華映」
HANAEと華映、二人のハナエが対峙する。

2021年 11月8日(月)~11月13日(土)
12:00‐19:00(最終日17時まで)
モダンアートプロデュース
会場:東京都中央区銀座1‐9‐8 奥野ビル201 一兎庵



連絡先
Twitter:@ghoul_117
Instagram:hanae_910
Mail:kalmia.wanshiruyi@gmail.com

略歴

中島華映
Hanae Nakajima

1997年東京生まれ。2016年より展示活動を開始。

1997年 東京都生まれ
2016年 展示活動を開始
2018年 「銀座MOGA2018」 (銀座モダンアート)
2018年 「花咲く頃」(清アートスペース)
2019年 学習院女子大学卒業
2019年 アートフェア東京2019に出品(清アートスペースブース)
2019年 初個展「浮游する夢」(モダンアートプロデュース、会場:一兎庵)
2019年 「清アート移転記念展」(清アートスペース)
2019年 『美術の窓5月号‐編集部が選ぶ注目の新人24』掲載
2020年 「十人十色」(清アートスペース)
2020年 個展「中島華映展」(Gallery ARK)
2021年 『美人画づくし 参』掲載
2021年 『美人画づくし 参』刊行記念展(秋華洞)
2021年 「Kirei Ⅱ」(大阪 SUNABAギャラリー)
2021年 「万華‐新世代が描く美人画」(清アートスペース)