宮田佳子

■作者紹介

宮田佳子さんは、現在、愛知県立芸術大学博士前期課程美術研究科日本画領域在籍のアーティスト。 主に墨を使用して日本画を制作しており、デッサン作品なども手掛けています。

■美術・芸術に興味をもったきっかけはなんでしょうか

小学生の頃に通っていた絵画教室がきっかけです。 最初は絵が褒められるのが嬉しくて夢中で取り組んでいました。 それから高校も美術科のある高校へ進学して、現在は愛知県立芸術大学で日本画を制作しています。

■どのような作品を作っていますか

基本的に今自分が描きたいモチーフを見つけてスケッチして描いています。 モチーフから決めることが多いですが、タイトルから決めることもあります。 今後はコンセプトに合わせた作品のシリーズ展開をすることも考えています。


  

■モチーフはどのようにして決めているんでしょうか

ふわっとモチーフを思い浮かべながら外出して、たまたま決まることが多いです。 東京の美術館やギャラリー巡りもよく行きます。
勉強のためと他の作家さんの作品から受ける影響もあるので。

■では、今回掲載頂いた「棘」と「Pain de seigle aux figues」のモチーフについて教えてください


「棘」は、心臓をモチーフにして描いています。 臓器モチーフでシリーズ化できたら面白いなと思って描き始めました。 物理的に刺されているわけではないのに心臓が痛むのは、
交感神経から出た毒素が血管を通して心臓まで周るためです。
その点に興味が湧いたので制作しました。

作品はこちらから


「Pain de seigle aux figues」は、翻訳するとイチジク入りのライ麦パンです。 VIRONというパン屋で買ったパンをモチーフにしました。 真ん中の色の帯はパンの色のイメージです。

作品はこちらから

■印象に残っている展示会や活動はありますか

2020年の秋の院展初入選が印象に残っていて、自分の人生のターニングポイントだと思っています。 「地極」という題名のフラミンゴの骨の絵を描いたのですが、
この絵をきっかけにファンが増えたり、画商さんと繋がりを持てたりしました。
それが今の制作の糧になっていると思います。

■今後の活動について教えてください

大学院に進んでからは、展示を積極的に行っています。 今後、公募にも積極的に参加していくつもりです。 作家一本でやっていくのは厳しいですが、
ずっと昔から画家をやりたいという気持ちがあるので制作活動を続けていきます。 海外展示もやってみたいですね!

■最後に読者へ何かありましたら、一言お願いいたします

作品を見るときは、難しく考えずに見て頂ければいいと思ってます。 まずはライトな感じでいいので見て楽しんで頂ければ幸いです。


■連絡先

メール:miya.k.1649@gmail.com
Instagram:miya_miya_miyata
Twitter:@miya_miya_myt
展示:4/9〜4/17 HANA展 ギャラリーMOS