石井陽菜
■作者紹介
石井陽菜さんは、木版画の作品を制作しているアーティスト。
癒される木版画作品の制作方法や魅力をインタビューしました!
■美術関係に興味をもったきっかけはありますか
小学2年生の時に、お絵かき教室に通ったことがきっかけです。
その教室では、のびのびと自由にやらせてもらって、より絵を描くことが好きになりました。
高校で進路を考えたときに、そのときの楽しさを思い出し、美大の予備校に通うことを決めました。
■版画の作品を制作し始めたきっかけはありますか
大学の学部3年生の時に選択ゼミがあり、版画のゼミを選択したことがきっかけです。
木材や和紙の素材が刺激的で、童心にかえったような楽しさを感じ、
版画をさらに学ぶため、院に進みました。
-美術への道を志したきっかけや版画にのめり込む瞬間には「童心にかえったような楽しさ」がきっかけになっているんですね!
■木版画の魅力、木版画を制作する際の楽しさなどあれば教えてください
木版画に使用する和紙や木材からでる温かみが好きです。
自分の表現したい「プラスの感情」に、木版画の温かみのある表現が必要不可欠と思っています。
版画制作の楽しさは制作過程にもあります。
摺りの作業では、一枚として同じものは出てこないので、頭の中のイメージと摺り上がったイメージが全然違うこともあります。そこがまた楽しく、版画の魅力だなと思います。
■作品制作でテーマなどはありますか
今は雨が止んだ後の風景をモチーフに描いています。
「コロナ禍でのステイホームの時の心境」と「雨が止むのを待っている時の心境」を重ねています。
元の生活に戻ること、雨が止んで晴れることを祈って、ささやかな喜びを表現しています。
修了作品の「小窓の一コマ」もそのシリーズです。
-「小窓の一コマ」が気になる方は、是非、石井さんのInstagramからご覧ください!
タイトル通り、小窓からの景色を楽しめる可愛らしくも少しワクワクする作品です。
■今回の作品「初花月」について教えてください
いとこと叔母が送ってくれた、庭に来たメジロの写真がモチーフになっています。
今のコンセプトである「ささやかな喜び」を感じることのできる写真だと思い、作品にしました。
冬があけて一番最初に咲く花が梅。明るい前向きなイメージです。
■今後の活動について教えてください
制作を基本に、個展など展示を続けていきたいです。
現在、幼児教育も勉強しているので、アートの幼児教育ができるように目指しています。
アートの楽しさを知ってもらうきっかけを作りたいと思っています。
そのためにも絵を見てもらえる機会を増やしていきたいです。
■最後に読者へ何かありましたら、一言お願いいたします
Tシャツで日常の中にアートを感じ、ささやかな喜びを感じてもらえたらと思います。
作品に興味をもっていただけたら嬉しいです。
■連絡先
Mail : haruna.ishii.4@gmail.com
Instagram : harunaishiiii
[告知]
・石井陽菜 個展
(会期 2022年9月20日〜25日 / 会場 JINEN GALLERY)
・個展
(会期 2023年3月1日〜31日 / 会場 umineco)
○経歴、個展などの情報
[経歴]
・1995年
神奈川県生まれ
・2019年
東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
・2022年
東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻版画研究分野修士課程 修了
[個展・受賞歴]
・2020年
石井陽菜個展ー雨を記すー(JINEN GALLERY)
・2021年
石井陽菜展ーPeace of mindー(JINEN GALLERY)
・2022年
みなかみ町長賞受賞