平松嵩児

作者の紹介

平松嵩児さんは、愛知県一宮市出身の彫刻家。「記憶、面影を形にする」をコンセプトに掲げ、動物をモチーフにテラコッタや流木を用いて彫刻作品を制作しています。卒業後は美術教師として勤務しながら作品の制作を続けられます。精力的に作品を制作し続ける平松さんの、制作の秘密に迫るインタビューをして参りました。

  

 

 ──芸術に興味を持ったきっかけはありますか?

 

小さなころから、何かを作ることは好きでした。絵をかくことが好きで、音楽も好きで中学のときには友人と路上でライブをしていたこともあります。何かを表現することがずっと好きですね。

 

──動物をモチーフにしている作品が多い理由は何でしょうか?

 

元々動物が好きだったからです。動物は、感情が完全にはわからないことが心地よい壁があるように感じられます。特に草食動物が好きで、表情が読めない分知的な力が目に宿っている気がするんです。

 

──豹をモチーフにした作品「御影-黒豹-」について教えてください。

 

この作品は、「静の中にある生命力」を表現したいと思い制作しました。彫刻作品の魅力は存在感にあると思っています。単に豹を制作するのではなく、豹がいる空間の広がりや、全体の雰囲気を表現しました。

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──流木を用いた作品「記憶の樹」について教えてください。

 

「記憶、面影を形にする」というコンセプトで作品を制作しました。 使用した流木やテラコッタは、素材それぞれに力が宿っていると考えています。例えば流木は、長い時間をかけて形作られたもので、その形に至るまでにストーリーを感じます。記憶の樹はその大きな力・時の流れを表現しようと試みた作品です。

 

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──今後の活動について教えてください


卒業後は美術教師になります。教師として働きながら作品の制作は続けていきます。今後もギャラリーや展示会で作品を発表するので、作品を実際に見に来て頂けると嬉しいです。

 

【プロフィール】
平松嵩児さん
略歴
1996 愛知県一宮市生まれ
2019 三重大学教育学部 美術教育コース彫刻専攻 卒業
2021 三重大学教育学研究科 芸術・スポーツ系教育領域 彫刻専攻 修了

主なグループ展
2016 「第5回MAE展」三重県総合文化センター/三重
2017 「第6回MAE展」/三重
2018 「第7回MAE展」/三重
         「スタート展-芸術学生の行方-」ギャラリーかんしょ/愛知
2019 「三重大学教育学部美術教育コース 卒業制作展」三重県立美術館/三重
         「第8回MAE展」/三重
         「池袋アートギャザリング公募展 IAG AWARDS 2019」東京芸術劇場/東京
         「Epilogue 2019」gallery art point/東京
2020 「第9回MAE展」/三重
         「池袋アートギャザリング公募展IAG AWARDS 2020」東京芸術劇場/東京
2021 「三重大学教育学部美術教育コース 卒業・修了展」三重県立美術館/三重

連絡先
E-mail takelu061t@gmail.com
website https://take061t.tumblr.com/
twitter @takesculp
instaglam take061t